団体について

沿革

セミナーの始まりは、筑波大学学校教育部(旧東京教育大学)の中澤次郎先生(令和元年逝去)研究室主催「カウンセリング公開講座」であり、引き続き研修を続けたいとの受講者の強い要望により発足されたのが「現代学校カウンセリング研究会」でした。

以来<昭和58(1983)年>毎月1回中澤先生の講義を中心に各人の問題や研究成果を持ち寄り、自主的研究として和やかな雰囲気の中で熱心に研究活動が続いていました。

途中、昭和61(1986)年3月、中澤先生が筑波大学を退官されましたので、会場を拓殖大学文京キャンパスに移し、平成4(1992)年「現代カウンセリングセミナー」に名称を変更し、平成16(2004)年11月に東京都から特定非営利活動法人として認証され、現在に至っています。

 

わたしたちの目指すところ
「広く一般市民を対象として、メンタルヘルス(心の健康)の増進カウンセリングの普及に関する事業と相談室の開設、公開セミナーの開催、併せてカウンセラーの養成講座・資質の向上のためのスーパービジョンを行い、市民の心の健康の回復・増進に寄与すること」であります。

 

名誉会長 中澤次郎

NPO法人現代カウンセリングセミナーは、三十数年前に当時筑波大学の学校教育部の中澤研究室主催のカウンセリング公開講座より始まりました。

多くの受講生が、中澤先生のお人柄と深い知識に魅力を感じ、先生を中心として活動してまいりました。多くの高名な先生方に講師としてご登壇頂き、カウンセリング研修の団体として30年以上の歴史があり、中澤先生は、名誉会長となられました。

略歴
1956年 米国ミシシッピ大学大学院心理学修士課程終了
1978年 つくば大学教授就任
1988年 勲三等瑞宝章受章
2014年 NPO法人現代カウンセリングセミナー名誉会長就任
2019年5月2日 逝去

著書
『学校カウンセリングの理論と実際』誠信書房、1964
『カウンセリングの原理と事例』誠信書房、1967
『行動集団カウンセリング その理論・実践・研究』川島書店、1986
『行動集団カウンセリングの実践 行動理論と出会い体験の統合』川島書店、1988

共著
『産業カウンセリング入門 産業カウンセラーになりたい人のために』杉溪一言、松原達哉、楡木満生共編著 日本文化科学社、1995
『カウンセリングとスーパービジョン』編著 松山トシ子、林潔、山本映子、佐藤惣三、村越登祐、寺田正美、鼓品二郎、渡邉祐子、原田幸三郎、近藤富男共著 不昧堂出版、2010

翻訳
ジュディス A.ルイス, マイケル D.ルイス『EAP-アメリカの産業カウンセリング 従業員援助活動』編訳 日本文化科学社、1997
S.A.ニューフェルツ『スーパービジョンの技法 カウンセラーの専門性を高めるために』監訳 培風館、2003