拓殖大学政経学部・教授 小澤貴史
新年度にあたり
2004年11月、本法人はNPOとしての認証を受けました。コロナ感染症の影響を強く受け、一時は解散せざるを得ない状況に陥りましたが、オンライン形式での研修会に切り替えるなど、未曾有の事態を地道に乗り越えてまいりました。
振り返りますと、2014年5月に中澤次郎先生より理事長職を引き継ぎ、6期目の折り返し地点を迎えることとなりました。会員の減少は止まりませんが、充実した内容を目指し、今年度も鋭意取り組んでまいりますので、ご理解とご支援をお願い致します。
昨日、私は、元タレントと女性とのトラブルを巡る第三者委員会の報告書公表及び会見、社長の記者会見にあたり、産業・組織心理学を学んできた者としてテレビに向き合っておりました。
「フジ・メディア・ホールディングスとフジテレビジョンは31日、コンプライアンス研修の義務化など人権尊重の徹底策や企業風土の改革策などを発表した。同日公表された第三者委員会の指摘を踏まえて見直し検討する。」(日本経済新聞。4月1日・朝刊より)
この会見では、「ビジネスと人権」という側面で注視しておりましたし、第三者委員会がハラスメントへの対応方法や社内調査後のメンタルヘルスケア等に公認心理師・臨床心理士の力添えを得たことを言及され、当セミナーが昨年度・今年度テーマとしております「多様性に活きるカウンセリング」の大切さや、その意義について改めて実感しました。私自身、このことを一例、端緒として理論と実践との往還を一層意識し、研究・研鑽してまいる所存です。
皆様方におかれましては、ぜひ、本ホームページで掲載しております今年度活動計画をお目通しいただければ幸甚に存じます。そして、願わくは会員登録をご検討いただきますようお願い申し上げます。
【令和7年4月1日起稿】